インターネットでの改行のルール
日本は今、表現力豊かな美しい日本語というものが廃れてきております。
例えば、色の表現力(カラーの種類)などは、日本が世界一なのです。
日本語(国語力)が廃れてきて、日本一億総白痴化が進行しております。
だから、小難しい漢字や文章は敬遠されてしまい…
表現力が乏しい人が多くなって…
哀しいことですが、それは一旦置いておきましょう。
WEB(インターネット)では、主に商用的な文章が多く、
縦書ではなく、横書きが多いです。
渾身の内容であっても、読みづらい文章では、
WEBサイトにおいては、最後まで読んでもらうことができません。
WEBサイトには、WEBサイト特有の”文章表記”があります。
その表現方法をマスターするだけで、グッと“読みやすい”サイトになります。
では、その方法を教えてゆきます。
人間は文節の最初の文字と最後の文字さえ認識できれば、
あとは今までの自分の経験や記憶に照らし合わせながら、
脳が自動的に補完し、意味を読み取ってしまうのだそうです。
これは、2年ぐらい前にネットで話題となった文章です。
こんちには みさなん おんげき ですか?
わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の
けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき
その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも
ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく
みさなん ちんゃと よまめした か?
にんんげ には とても ふぎしな こと が
たさくん あまりす ね。
しらばく このうよな ふぎしな ぶんょしう で
にっき を かこうかしら?
でも この ぶんょしう を かがんえて いると
にもじ や さもんじ の いかれえ が でなきい
ことば ばかり が おもい うかぶ。
けこっう むかずしい です。
どうですか? 結構ちゃんと読めるでしょう。
画面をスクロールしながら閲覧されるWEBコンテンツでは、
最初から最後まで順番に読み進めるのではなく、
見て理解していることが多いのです。
WEBコンテンツ内では、「読んでもらう」のではなく
「見てもらう」ことを意識して書くと、
読みやすくわかりやすい文章になります。
一番大切なのは、「読む」ではなく「見る」文章を書くこと
WEBサイトで大切なのは、「読んでもらう」のではなく
「見てもらう」なのです。
そういった意味だと、先駆者的なのは、相田みつをさん…
なのかも知れませんね。
では、「見る」文章を書く3つのコツをご紹介します。
1. 同じ語尾ばかりを繰り返さない
「~です。~です。~です。」など、
同じ語尾が連続すると単調になり、読みづらくなります。
語尾の表現を工夫するだけで、抑揚が生まれ、
文章を構造化することが出来るので、
体言止めや時制などでアレンジしてみましょう。
例:
今日は最高気温が2度です。
今夜から雪の予報です。
明日はお家カフェがおすすめです。
すべてが並列な印象になってしまい、
一番言いたいことがなんなのか分かりづらくなっていませんか?
修正例:
今日の最高気温は2度。
今夜から雪になるかもしれません。
明日はお家カフェがオススメですよ♪
最初の2行の情報が理由となって3行目のおすすめに
説得力が生まれ、印象強くなります。
2. 漢字とひらがな/カタカナをバランス良く使う
難しい表現や難しい漢字があるとそこで読む気を失ってしまいます。
特にPCで作成する文章は、普段あまり使わない言葉まで
変換されてしまって、漢字が多くなりがちなので注意が必要です。
漢字が多い文章はフォーマルで硬い印象、
ひらがな/カタカナが多いと柔らかく優しい印象になるので、
読んでくれるユーザー層に併せてバランスを考えましょう。
3. 「読む(見る)リズム」を意識する
ユーザーの読むリズムを考えて、改行や段落を入れて
「間」を調整しましょう。
休む部分や息継ぎをわかりやすくすることで、
読み手に安心感や心地よさを与えることができます。
日本人が苦痛を感じることなく読める横書き1行あたりの字数は、
20字+α程度だと言われています。
縦にスクロールするWEBコンテンツの場合、
視線を左右にあまり大きく移動せずに読める文字数、
文節の区切りがいいところで改行することで、
視認性を高めることが出来ます。
そして2~3行ごとに一行空けると段落ごとに
文意が読み取りやすくなります。
もし、気に入って頂けましたらメルマガも読んで下さいませ。